えさ台に来る鳥

昔、食堂のそばのミズナラの木に、肉の脂身をくくりつけておきました。
それをリスが食べにきていました。
ある日脂身の代わりに、横にのびた太い枝にひまわりの種をパラパラと置きました。
ものの3分もしないうちに、やって来たのはゴジュウカラでした。
リスが食べている脂身が気になって、いつもどこかでじっと見ていたに違いありません。
窓を開けてひまわりの種を置くと、見ている30cmくらいの所から持っていくのです。
なんという名前の鳥か知りたくて・・・それが野鳥に興味をもつきっかけとなりました。
やっぱりなんといってもアカゲラはひときわ目立ちます。
アカゲラという名前を知らなくても「きつつき」と言えばすぐ分かるでしょう。
小さい小鳥たちが餌を食べに来ているのを横目で見ながら、ペンションの周りをウロウロすること3年。
アカゲラは脂身を食べないのだと思っていました。
4年目に餌台に来たのを見て、アカゲラは3年もかけて安全を確かめていたのだと知りました。
用心深いのは今でも変わりません。
餌台にアカゲラが来たらじっとしている事です。ちょっと動くとさっと飛んでいってしまいます。
餌台に来る鳥の中で
一番大きいのがきつつきの仲間のアオゲラです。
緑の季節はキャンプ場で時々見かけます。
やはりとても用心深く、餌台に来てもちょっと脂身をつついてすぐ飛んで行ってしまいます。
アオゲラは、吹雪いている日に木にとまって長い間じっとしている事があります。
その様はまるでお母さんに叱られた子供が、柱に向かってイジイジすねているようでとても可愛いのです。                    
冬、小さい鳥たちは群れをつくっています。
その中でも数の多いのがコガラです。
頭に黒いベレー帽をかぶったような柄が特徴です。
どこでも良く見かけるシジュウカラ。
首からお腹にかけてネクタイをしているような
柄が特徴です。
ヤマガラ(右)
無彩色の冬景色の中で、ヤマガラのオレンジ色がひときわ映えます。
左側はヒガラ。
ヒガラは餌台に来る鳥の中で一番小さい鳥です。
頭にピョコっと寝癖のような冠羽があり、きれいな声で囀ります。
人なつこいというか好奇心旺盛というか・・・外仕事をしていると手の届くような近くまで来て、じっと見ている事があります。
冬は除雪機で雪を飛ばして吹雪状態の中、平気で餌台で脂身をつついています。
心配になって思わず除雪を中断してしまう事もあります。
         (順番待ちをするコゲラ)
コゲラはきつつきの仲間です。
アオゲラやアカゲラと同じように、木の幹に縦にとまっている姿が似合います。
鳴き声はギーギーと決してきれいな声ではありませんが、とても可愛い顔をしています
ゴジュウカラも結構好奇心旺盛な鳥です。
カサコソカサコソ軽快な足取りで、木の幹を登り下りします。
頭を下向きにして下りるのが特徴です。
初めの頃はひまわりの種を、ミズナラの木の隙間に差し込んで保存をしていました。
夏になると食べ忘れたひまわりの種が、ナラの木の幹からニョキニョキと芽を出したものです。
最近は保存しなくても良い事を学習したようです。
餌台に来る小さい鳥の中では一番強いです。

夏の終わりに、真っ先に餌台に帰ってくるのはゴジュウカラです。
子育てを終えたばかりなのか随分痩せ細っていたりします。
だんだん他の鳥たちも帰ってきて、餌台は秋から冬にかけてとても賑やかになります。
特に冬の吹雪いている日はラッシュで、見ているだけで楽しくて時の経つのも忘れてしまいそうです。
その餌台、相変わらずカラスやイタチやテンなどに荒らされる事があり、いまだに私たちとの知恵比べが続いています。
3月になると麓からキジバトが帰ってきます。
餌台にひっきりなしに来ていた鳥たちはだんだん少なくなり、春がそこまで来ていることを感じさせられます。
エゾハルゼミの合唱が賑やかな初夏、餌台に巣立ったばかりの雛を連れてくる事もよくあります。
その雛たちがひとり立ちした頃、餌台は又賑やかな季節を迎えるのです。
 
 
 

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